資本主義が宇宙へ行く日—100%宇宙人がキレるやつ

人類というものは、どうしてこうも忙しないのだろう。

地球がミシミシ言っているのに、

「まあ、あと数十年はいけるだろう」などと

冷蔵庫の賞味期限みたいな感覚で安心している。

いやいや、冷蔵庫じゃないんだから。

あなたが蓋を閉めれば匂いが消える類いのものじゃない。

そのうち凍った棚板から水が垂れてきて、

床がビチャビチャになって、

それを見た誰かが

「最近地球温暖化ってやばいらしいね」

と、どこか他人事の顔で言う。

こういうことを延々繰り返してきたのが人類である。

そして次は宇宙の資源に手を伸ばすらしい

地球がそろそろ限界だから、

「じゃあ火星に行くか」

「小惑星にプラチナがあるらしい」

「月面に採掘基地をつくろう」

と、まあそういう具合に、

新しい ATM を探すみたいなノリで宇宙に手を伸ばす。

地球を散々酷使したにもかかわらず、

反省するどころか、

「宇宙のほうが資源が多くて便利だし」みたいな顔をしている。

この図々しさは、

たとえるなら万引きを注意された中学生が

「じゃあ隣町の店で盗むわ」

と言っているようなものである。

まったく反省していない。

宇宙人がいたら100%キレるやつ

たとえば宇宙人が本当にいたとして、

地球のハゲ散らかった森林や

プラスチックでいっぱいの海を見たとする。

そしてその人類が今度は

「いや〜地球はちょっと使い込みすぎちゃってさ」

「だからお前らの星の資源、少し貸して?」

なんて言ってきたらどうか。

宇宙人はまず深くため息をつき、

そのあと100%キレる。

「お前ら、実家(地球)をゴミ屋敷にして追い出されたからって、急に親戚(宇宙)に泊めてくれって言うタイプだろ」

と。

そして、私はふと思い出す——星新一の『きまぐれロボット』

あの世界には、

人間の欲望を叶えるために作られたロボットが出てくるが、

人間があまりにも勝手だから、

ロボットが勝手に物を食べ始めたり、

好き勝手な行動をし始めてしまう。

まるで今の人類そのままだ。

地球という名のロボットを散々酷使して、

まともにメンテもせず、「ちょっと動きが悪いんだけど?」と文句だけは一人前。

そして、ロボットに代わる新しい“使い捨て資源”を宇宙に探しに行く。

どこからどう見ても、

きまぐれなのは人類のほうである。

まとめ

人類が宇宙に資源を求めだしたら、

それは文明の進化ではなく、

地球のレシートを払わず逃げ出した客である。

宇宙人が見ていたら——

いや、間違いなく見ているだろうが——

こう言うはずだ。

「これはもうそろそろキレようかなー」