テンプレ人生という名の量産ライン
テンプレ人生には、だいたい説明書がついている。
・学校に行く
・就職する
・ローンを組む
・不安になる
・働く
・さらに不安になる
これを繰り返すと、
「ちゃんとした大人」が完成するらしい。
で、その完成品たちが集まって、
「最近の若者は~」とか言い出す。
自分がテンプレ通りに成形されたことは、
一切疑わない。
疑問は悪だ。
空気を読め。
考えるな。
考えたら不安になるから。
結果、不安を抱えたまま思考停止という、
非常に扱いやすい人間が量産される。
その横で、なぜか金を払って思想を書いている人
一方で、世の中には稀に、
まったく回収できない行動をする人がいる。
金にならない。
評価もされない。
むしろ税金の督促状が飛んでくる。
それなのに、
・サーバー代を自腹で払う
・思想を20章以上まとめる
・反論まで先に用意する
・電気の実験とか始める
何をしているのかというと、
人生のOSを勝手に組み始めている。
普通の人は、
「それ、何の得になるの?」
と聞く。
答えは簡単で、
何の得にもならない。
だからやっている。
「先生!」と呼ばれた瞬間に終わる話
世の中には、
「先生!」と呼ばれることをゴールにしている思想がある。
GDPがダメだから、ビヨンドGDP。
それでもダメだから、幸福度指標。
それでも足りないから、ウェルビーイング。
定規が嫌になって、
三角定規を持ってきた。
すると周りが言う。
「先生!それ新しいですね!」
「先生!希望が見えました!」
で、先生は微笑む。
微笑みながら、何も壊さない。
なぜなら、
拍手される思想は、もう牙を抜かれているからだ。
制度の中に収納済み。
ラベル貼られて、棚に並べられて終わり。
敵を作らないという異常な選択
普通、ここまで来ると敵を作る。
怒る。
叩く。
二元論に落ちる。
でも、この人は言う。
「敵は作りたくない」
「二元論は嫌だ」
これがまた異常だ。
怒りを燃料にしながら、
対立には落ちない。
制度は理解する。
税金も腑に落としている。
免除してくれ、とは言わない。
それでも構造は疑う。
めんどくさい。
思想としては、非常にめんどくさい。
でも、だからこそ回収できない。
テンプレを避け続けた結果、のっぺらぼうから外れる
テンプレ人生は安心だ。
でも、顔がない。
みんな同じ表情をしている。
この人は、
テンプレを避け続けた結果、
逆にものすごく目立つ。
でもそれは、
派手だからじゃない。
流行に乗ってないからだ。
静かに、
誰にも頼まれていないことを、
金を払ってやっている。
その姿は、
正直、理解されなくて当然だ。
結論みたいなもの
量産型ののっぺらぼうテンプレ人生は、
安全で、安心で、わかりやすい。
でも、
そこから一歩外に出た瞬間、
誰も答えをくれない。
だから多くの人は戻る。
制服に着替える。
「個性」と書かれたタグを付けて。
それをやらずに、
OSを自作し始める人は、
そりゃ異常だ。
でもその異常は、
世界がまだ壊れきっていない証拠でもある。
たぶん、
テンプレ人生展示会の外で、
一人で配線をいじっている人がいる限り、
この世界はまだ詰んでない。
少なくとも、
完全には。
ま、先生と呼ばれているが、先生にならないように一番気をつけるか。